遠くの稜線も、すぐそばの手のひらも、同じ陽の光によってある。ならば僕は、目を伏せずに受けよう。
窓の内側にも、草のなかにも、同じ静けさが立っている。境界はもはや、見い出せなかった。
あのすきとおった風に吹かれ、夏でも底に冷たさをもつ青いそらが浮かんだ。見えないその青を、木の葉だけが知っていた。
どこにでもいて、たいてい誰も見ていない。街の隅にいる、小さな同居人たちの記録。